第1回 |
ガイダンス |
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この授業のテーマや進め方、成績評価の方法について説明します。 |
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第2回 |
市場経済――商品生産と高度な社会的分業 |
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市場経済を歴史的に特徴づけるのは、生産物の大部分が自家消費でも強制徴収でもなく他人との交換目的の「商品」として生産されていることです。商品の使用価値や価値、および商品を生産する労働の特徴について学びます。 |
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第3回 |
商品の価値表現の発展とマネーの発生 |
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商品の価値はそれに含まれる社会的必要労働時間によりますが、商品それ自体には投下された労働時間は書いてありません。したがって商品の価値を表現するには、もうひとつ別の商品を必要とします。価値表現の究極が貨幣商品を用いた価格表現である、ということを学びます。 |
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第4回 |
商品の交換過程とマネーの発生 |
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商品の物神的性格について学んだ後、商品の交換過程におけるマネーの発生の必然性を学びます。 |
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第5回 |
商品流通におけるマネーの諸機能1 |
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みなさんの大好きなおカネ(貨幣)の機能について学びます。商品の価値を測る物差しとしての機能や、商品流通を媒介する機能です。 |
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第6回 |
商品流通におけるマネーの諸機能2 |
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引き続きおカネ(貨幣)の機能について学びます。価値を将来のために蓄蔵する機能や、掛取引における支払手段としての機能です。 |
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第7回 |
現代の通貨 |
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現代のマネーである中央銀行券と預金通貨や、銀行の信用創造について学びます。 |
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第8回 |
貨幣の資本への転化 |
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わたしたちは「資本主義社会」に住んでいますが、そもそも「資本」とは何でしょうか。資本の一般的定式について学びます。 |
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第9回 |
労働力商品の特徴 |
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資本主義社会では、何でも商品として売買されるようになりますが、さすがに人身(奴隷)売買はやがて禁止されます。しかしこの社会では便宜的に人間を「人格」と「労働力」に区別することによって、後者については売買の対象とするのは何ら問題がないばかりか、むしろこの売買が日常的になされることが資本主義システムの根幹をなします。この「労働力商品」の特徴について学びます。 |
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第10回 |
絶対剰余価値生産のメカニズム |
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資本が労働力商品を消費して剰余価値を生産するしくみについて学びます。 |
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第11回 |
労働日の延長と法律による規制――労働日決定の理論 |
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おそらく人類史上で、人間が1日あたり最も長い時間、労働に従事しているのは、資本主義社会(とくに産業革命期)であると推定されます。どうして資本主義社会では労働時間が延びるのでしょうか。 |
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第12回 |
相対的剰余価値生産のメカニズム――資本主義の脅威的発展の秘密 |
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江戸時代と比較してみればわかることですが、資本主義社会の発展、技術進歩のスピードは驚異(脅威)的です。その秘密を探ります。 |
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第13回 |
サイエンスは人々を必ず豊かにするのか――機械の発明とその資本主義的利用法 |
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産業革命による機械の登場は生産性を飛躍的に高めました。したがってそれは労働時間を短縮する可能性もあったはずですが、実際には劣悪な労働環境を世界中に蔓延させました。なぜそうなったのでしょうか。機械の「資本主義的利用法」について学びます。 |
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第14回 |
労働賃金 |
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これまで労働者には「労働力の価値」どおりに支払われることを前提にしてきましたが、現実には非正規労働者が典型的ですが、労働力の価値以下の賃金しか受け取れない労働者も存在します。「賃金」をめぐる問題について学びます。 |
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第15回 |
総括 |
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これまでの内容を総括します。 |
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