

世界情勢の急激な変動を受けて、東アジアを巡る地域学に関しても学問的枠組みの変革が求められている。当研究所はそうした観点から北京大学東アジア学研究センターといち早く協定を結び、今後の新しい学問的潮流を主導するべく、国際的な研究ネットワークの醸成、さらには、現実に働きかけうる学術会議の開催を目指してきた。その結実が、2000年8月に北京にて開催された「東アジア学国際学術シンポジウム」であった。世界各国から参加した東アジアに関する研究機関のリーダーたちは、その会議の成功を受けて、それを更に推進発展すべきとの意見で一致し、以降、隔年で同シンポジウムを開催し、恒常的に国際的な学術交流を推進するべく努力している。
ロシア極東国立大学/ロシア科学アカデミー極東支部太平洋地理学研究所
ロシア科学アカデミー極東支部歴史・考古・民俗学研究所
大阪経済法科大学アジア研究所/北京大学東亜学研究センター
大阪経済法科大学アジア研究所/北京大学東亜学研究センター
学と中国中央民族大学との間で学術交流協定が締結されたことを契機に、中央民族大学と本学アジア研究所との共同主催による、アルタイ学研究をテーマとした国際シンポジウムの準備が進められた。グローバル化は、その反面で様々な民族の共生というテーマを浮かび上がらせている。多民族の共生をまさに生き、それがもたらす様々な問題を研究の中心に展開している中央民族大学は、いわばひとつの学問的モデルともなりうる。本学のアルタイ語専門の教員との学術交流は、本格的な学問成果が期待される。今後の交流の実質化の一歩となる事業である。
当研究所のこれまでの国際交流の2本の柱は、朝鮮学国際学術シンポジウムと、「東アジアの社会」と総称された学際的シンポジウムであったが、前者は既に大きなシンポジウムを重ね、このシンポジウムの過程で生まれた国際高麗学会を中心に、南北朝鮮の大きな学術機関の協力の下、自立的な発展の段階に至っている。また後者は、既にその役割を終え、当研究所と北京大学東アジア学研究センターが中核を占める「東アジア学フォーラム」が企画運営する国際シンポジウムに席を譲るにいたっている。